NAMAKEMONO COFFEE&TEA

2026/11/01 13:40

2026年10月、コーヒーの国際相場(ニューヨークのアラビカ先物)が再び1ポンド3ドルを超えました。ブラジルでは過去最高の収穫が見込まれているのに、なぜ値段が上がるのか。報道と公的な統計をもとに整理します。

10月の値動き

  • 10月6日:1ポンドあたり304.45セントで取引を終え、9月1日以来はじめて3ドルを上回りました(12月限)。
  • 10月9日〜13日:いったん2.87ドルまで下がったあと、2.92ドル前後に戻しました。
  • 10月19日:315.70セントまで上昇しました。

1ポンドは約454gなので、3.15ドルは1kgあたり約6.9ドルです。これは焙煎前の生豆の取引価格で、私たちが買うコーヒー豆の値段とは別のものですが、世界中の仕入れ値の基準になっています。

上がっている理由

1. 取引所の在庫が少ない
取引の受け渡しに使われるICE(インターコンチネンタル取引所)認証のアラビカ在庫が、約27年ぶりの低い水準にあると報じられています。12月の期限までに十分な豆が倉庫に届くか、市場が不安を感じています。

2. コロンビアの減産
コロンビアのコーヒー生産者連合会によると、2025/26年度の生産量は前年より15%少ない1,265万袋、輸出は12%少ない1,178万袋でした。コロンビアは世界で2番目に大きいアラビカの産地です。

3. エルニーニョへの警戒
世界気象機関(WMO)は、今のエルニーニョが強まり12月にピークを迎えると見ています。ブラジルでは9〜10月の雨が花を咲かせる合図になるため、雨が遅れると次の年の収穫に響くおそれがあります。

それでもブラジルは豊作

ブラジルの国家食料供給公社(Conab)は2026年5月の調査で、2026年の収穫を過去最高の6,670万袋(前年比18%増)と予想しています。そのうちアラビカは4,580万袋で、前年より28%増えました。

つまり「豆が足りない」のではなく、「取引所で今すぐ受け渡せる豆が少ない」「来年の天候が読めない」ことが値段を押し上げている、というのが現在の構図です。しばらくは値動きの大きい状態が続きそうです。

ナマケモノコーヒーでは、こうした産地や市場の動きもこのブログでお伝えしていきます。

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出典